国道467号線で事故多発!?ずさんな管理体制にメスが入った?
今年度、国道467号線の税務署側に設けられている歩道の幅を拡張することが決定しました。
この国道の終点である藤沢市は工事に伴う擁壁のセットバックのため、税務署前の街路樹の伐採を予定しており、8月までに完了させる予定です。
この工事が行われるきっかけとなったのは、地域の交通安全面の不安の声を受けたことから始まり、市も本庁舎建て替えと同時に工事を行うことを要望していました。
2022年5月13日に市は議会で情報提供という形で報告しました。
今回の記事では
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事故多発の超危険な国道467号線について
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ずさんな管理体制のあげく工事をしなかった?
この二点を取り上げています。
それではどうぞよろしくお願いします。
事故多発の超危険な国道467号線について
国道467号線は神奈川県大和市を起点として同県の藤沢市を終点としている一般国道となっていて、この国道は藤沢税務署、市庁舎と藤沢郵便局の間を通り、JR高架線下を潜って市内南北をつないでいます。
また、藤沢市から大和市鶴間までの間小田急江ノ島線と並行する形であるため、江ノ島線の駅に近い交差点では特に混雑が激しい時間帯が存在しています。
特に厚木街道と交差する大和1号踏切、神奈川県道45号丸子中山茅ヶ崎線(中原街道)と交差する桜ヶ丘1号踏切は昼夜問わず慢性的に渋滞が発生していることが特徴です。
神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙であるタウンニュースでも取り上げられており、大和警察署管内の交通事故件数のうち約10%が国道467号線で起きたとされています。
これは管内路線の中で最も多い割合となっており、要警戒ルートとして重点的なパトロールが実施されています。(2015年6月19日号より引用)
今回工事を行うことになった歩道は朝日町歩道と呼ばれていますが、この歩道は幅1.5メートルと非常に狭いことに加えて、同地点は緩やかな坂になっており、横断防止柵もあるため、自転車と歩行者のすれ違いの際などにトラブルが発生することが少なくなかったそうです。
地元の朝日町町内会でも10年以上前から要望を出しており、今回ようやく要望が叶えられる形となりました。
続いては、今回の工事がどのように行われるかを解説していきます。
ずさんな管理体制のあげく工事をしなかった?
今回工事が行われる範囲は、郵便局前交差点から南へ約80mとなっており、現在の幅1.5mから2.5mへ拡幅されます。
西側の擁壁のセットバック工事を行うにあたり、角度も約63度から73度ほどへ緩和され、歩道橋の南側階段も撤去する予定です。
同工事に伴い、市は擁壁の上を通る市道藤沢5号線のセットバックを予定しています。改良工事は県の工事完了を待って来年度を予定し、それに先立って工事を行う際に障害となる街路樹のイチョウ9本の伐採を行います。
伐採されるイチョウは樹齢60年程で、伐採後状態を確認してから、挿し木による移植を行い、移植を行わない樹木は加工して公共施設の資材として利用されるそうです。
先ほど紹介した通りこの国道は交通量がとても多いので、市は工事を行う時期については、お盆休みなどの混雑する時期を避けるとしています。
ここまで読んで下さった方の中には、なぜ改善してほしいという要望が10年以上から存在したにもかかわらず、工事が行われなかったのか疑問に思う方もいるかもしれません。
これは、道路が東京オリンピック2020の会場移動の主要道路だったので工事を行いたくても、オリンピックの成功を優先したため行えなかったためです。
現在はオリンピックも無事終了しましたので、満を持して行う形となったのです。
まとめ
国道467号線のように大きな場所ではなくても、不便な道は身近にあるかもしれません。
ですが、この記事で紹介したように時間はかかるかもしれませんが、主体的に声をあげることで改善されることもあります。
言うだけならタダなので、何かを変えてほしいと感じたなら思い切って言ってみるのもいいかもしれませんね。
拙い文章ではありましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。