夏に汗をかくと痩せるのか!?その考え甘いです!!!だって…
5月にもなると、東京都港区の気温は25℃。
町を生き行く人の中には、ハンカチで
汗を拭っている人も見受けられます。
6月の梅雨の時期を抜けると、毎年
また暑い夏の季節がやってきます。
毎年のことですが夏は、全国的に例年より気温が高く
特に東京では記録的猛暑と言われ、
猛暑日(最高気温が35℃以上)が何回も前年の
観測史上最多を更新しました。
今年の夏はどうなるか分かりませんが、
夏になると、外を歩くだけで、下手をすると
立っているだけで汗だくになりますね。
夏の暑い街を歩いた後満員電車でかく汗が
僕は一番嫌いです!シャツびしょびしょになるし。
汗っかきの人や、女性であれば脇汗を気にしたりと
何かと対策に困るこの汗、何かいい所はないのでしょうか?
例えば、歩くだけで汗をかくという事は、
それだけで他の季節よりダイエット効果が
あるんじゃないかと思っている人も多いと思います^^;
ところが、結論から言うと、夏にかく汗には
ダイエット効果はない、という結論になってしまいました。
では、なぜ夏にかく汗では痩せないのか、
汗の特徴、種類などと共に見ていきたいと思います。
目次
暑い時にかく汗と痩せる汗には決定的な違いがある!?
なぜ夏にかく汗では痩せないのか、
それには汗の性質、種類を理解する必要があります。
私たちがかく汗の種類の中に
「温熱性発汗」というものがあります。
温熱性発汗の働きは、体温調節です。
人間の体温が上がると、脳の視床下部が
指令を出し、汗腺に汗を出させます。
汗の目的は、体の表面の水分を蒸発させて
その気化熱により体温を調節する事にあります。
人間の体温を1℃下げるのに、およそ
100mlの汗が必要と言われています。
夏の炎天下を10分歩くと、丁度100mlの
汗をかくといわれています。
汗の機能がなかったら、皆さん真夏の体温が
すぐ40℃とか超えてしまう訳です。
さて、本題に戻ります。
汗を沢山かいているからカロリーを
消費している、という考え方がどうやら違うようです。
汗をかくのはあくまで体温調節の為の
視床下部による生理反応です。
先ほど体温を1℃下げるのに100mlの汗が必要と
説明しましたが、私たちは体温調節の為に
予想以上に汗をかいているんです。
仮に体重が減ったとしても、それは
体内の水分が減っただけで、痩せる事には繋がりません。
サウナでも同じ事が言えますね。
痩せる為にはカロリーを消費しなくてはいけません。
ただ汗をかくだけでは、消費しないんですね。
もちろん、スポーツなどでかく汗はこの限りではありません。
逆に暑い夏は太る!?そんな馬鹿なって思った人は注意です!
夏にかく汗は痩せるどころか、逆に太る恐れがあります。
何故かというと、冬の間は温度が低いため、
脳が体温調節の為にカロリーを消費します。
しかし夏だとこの体温調節の必要がない為
冬に比べ、基礎代謝カロリーが低くなります。
そして暑い為、運動をする機会が減ります。
ダブルで消費カロリーが減ってしまう訳です。
スポーツなどでかく汗の成分は99%が水分です。
暑い時にかく汗には、体内のミネラルやビタミンが含まれます。
このビタミンとミネラルが脂肪の燃焼に必要なのですが、
無駄な汗をかくと、この成分が不足し、太りやすい体質になります。
そして、夏の食事にも問題があります。
そうめんや冷やし中華は夏の定番のメニューですが、
どうしても炭水化物過多になりがちで、栄養バランスが悪くなります。
そして冷たい飲み物(甘いジュースなど)、アイスクリームは
内臓を冷やしてしまい、血行が悪くなります。
結果、むくみや貧血の原因になってしまうことがあるようです。
最後に夏にかく良い汗のかき方を紹介!
夏の日中にかく汗には、痩せる効果は
期待出来ないという事が分かりました。
それでは夏に汗と共に痩せる為には
どんな事が必要なのでしょうか。
夏の運動は、熱中症や脱水症状などの
リスクがあるので、普段運動していない方は
急激に激しい運動はしない方がいいです。
歩いて汗ばむ程度のウォーキングや、
早朝や深夜のジョギング、水泳などの
有酸素運動がおススメです。
ポイントは30分以上続ける事。
体内脂肪の燃焼にかかる時間が30分だからです。
そして、こまめに水分補給をする事。
炎天下の下10分歩くだけで、人は100mlの汗をかきます。
温度も自動販売機の冷えたものよりは
常温のお茶やスポーツドリンクの方が良いでしょう。
運動する事で、筋肉値、代謝の上昇など
夏バテの予防にもなりますよ(^^)
僕は趣味がバスケットボールなのですが、
5月の時点ですでにゲーム後汗だくです。
7月にはどれだけ汗をかいてることか…。
熱中症にならないように、ほどほどに頑張ります。
皆様も、今年の夏は例年と違う
汗をかいても夏バテをしない、
そんな夏にして頂ければ、と思います。