梅干しをお弁当に入れて殺菌効果はウソ!?もっと効果的な対策は?

 

梅雨に入ると多くなるのが「食中毒」です。

特にお昼がお弁当の人は、常温保存してもいいかどうか

迷う季節でもありますね。

白ご飯がなんだか変なにおいになっていて、

食べたらお腹を壊してしまった…など。

 

そんなとき、食中毒予防としての「梅干し」を聞いたことはありませんか?

この記事では、お弁当の殺菌として梅干しを入れることの効果の調査と

その他にできる食中毒対策をご紹介します。

 

 

目次

 

 

梅干しをお弁当に入れると殺菌効果がある?実は効果があるのは〇〇だけ!

 

結論から申しますと、梅干しをお弁当に入れても殺菌効果はありません。

 

殺菌効果があるのは梅干しそのものに対してのみであり

そのまわりにあるものの痛みも同時に防ぐわけではないのです。

よって、「白ご飯の真ん中に梅干しを入れて殺菌!」というのはウソだとわかりますね。

 

とはいえ、梅干しの種類やご飯への混ぜ方によっては効果を期待できるものもあります。

 

・塩分濃度が高く、すっぱい梅干し

殺菌効果は高い塩分と酸によるものです。

殺菌効果を期待するのならば、昔ながらのしっかり濃い味の梅干しを使いましょう。

 

・梅しそを用い、ご飯全体に混ぜ込む

梅干しに殺菌効果はあっても、その周囲全体にはおよびません。

梅干しが触れた部分には期待できるので、混ぜ込みご飯などにして

梅干しと接する面が多くなるようにしましょう。

 

注意したいのが、現在スーパーなどで打っている梅干しはそれほど殺菌効果がないということ。

健康志向による減塩や、はちみつ漬けなど酸を減らしたつくりかたにより

保存性を失い、より食べやすくなっているものがほとんどなのです。

保存性を期待するのであれば、昔ながらの梅干しを入手しましょう。

 

 

これでバッチリ!?今日からできる殺菌対策3選!

 

梅干し以外にできる、根本的な食中毒対策を3つご紹介します。

 

・器材を清潔にする(調理時の手や容器)

食べ物を作る手、入れる容器が汚れていては雑菌の繁殖をすすめます。

まずは雑菌が増えにくい環境を整えましょう。

 

・水分を減らす

作成した料理の水分はなるべくしぼりましょう。

雑菌は水分をもとに繁殖するためです。

具体的に言うと、すりごまやかつおぶしなど「水を吸うもの」を混ぜ込むことで

水分を捨てることなく対策することができます。

 

・中心部まで加熱する

肉や魚に限らず、作り置きしがちなおかずすべてにこころがけましょう。

加熱後は冷まし切ってからお弁当に詰めることも忘れないでください。

 

この3つを守れば基礎はばっちり。

あとは急激な温度変化が起きる場所や暑すぎる場所を避けて保存しましょう。

 

 

おまけ:梅干しの入ったふりかけを混ぜれば殺菌効果あり?

 

昔ながらの梅干しを見つけて、細かくして混ぜ込むのは面倒。

じゃあ市販の梅入りふりかけを混ぜ込めばいいんじゃない?

答えはNOです。

 

梅干し入りのふりかけをご飯に混ぜ込んでも殺菌効果は期待できません。

むしろ雑菌が増えるかもしれません。

 

実はご飯は何も加えずそのまま保存しておくのが一番安全です。

そこにふりかけのような不純物(ここでいうと、のりなどの具やでんぷんなど)

が混ざることで傷みやすくなります。

同じ理由で、「のり弁」も夏場は気を付けたいところです。

 

 

まとめ

 

ちまたでよく聞く「梅干しの殺菌効果」の真偽と、

代わりにできる食中毒対策をご紹介しました。

 

まとめますと、以下4つになります。

 

梅干しをお弁当に入れると殺菌効果がある?

・お弁当に梅干しを入れても殺菌効果はほぼ期待できない

 

梅干しの代わりにやりたい食中毒対策は3つ!

・器材を清潔にする(調理時の手や容器)

・水分を減らす

・中心部まで加熱する

 

節約やヘルシー志向でお弁当持参派が増える中、

急な腹痛に悩まされないためにも、正しい食中毒対策を心がけていきましょう。